中古スキー板のセッティングを直そう

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スキー板ビンディング

スキー板はスキーを楽しむために必要な道具ですが、新品は1万円を超えるものがほとんどでなかなか手が出しづらいものです。

特に子供のスキー板はすぐにサイズが変わってしまうため、2,3年で買い替える必要が出てきます。レンタルという手もありますが1日数千円と安くはないため、年に何度か行くならレンタルと似たような値段で、中古で揃えるのが良いと思います。

ただし、中古の板はブーツとサイズがあっていないことが多いです。お店でセッティングをしてくれるところもありますが、1,500円前後の調整料を取られることがほとんどです。

スキーのビンディング調整は、やり方さえ分かればスキー場でも各自でセッティングできるようになっています。ですので知識の習得と合わせて自分でやってみることにしました。

準備・所要時間

必要な道具
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・ポジドライバー(あれば)

かかった時間
・30分ほど

ビンディングの役割を理解する

スキーのビンディングは板とブーツを固定するものですが、もうひとつ大事な役割があります。それは無理な力が加わった際に外れるというもの。

ですので調整する際にはスキー板を使用する人の体重も重要な情報になってきます。特に子供のスキー板の場合、一度調整し終わったら同じセッティングで数年使うのではなく、毎年変化した体重やスキルレベルに合わせて再調整を行う必要があります。

上記のスキー板とブーツを固定する力を前圧、ブーツがスキー板から外れる値を開放値といいます。

この開放値はビンディングの前後にある目盛りで確認し、ビンディングの前側は左右に、後ろ側は上下に外れる力を調整しています。

ビンディング

ビンディングを調整する

前圧を調整する

前圧を調整するにはビンディングの後ろ側をスライドさせます。中央部に銀色の板がありますので、これをマイナスドライバーで引き上げることでスライドさせます。

調整方法

銀色の板には適正範囲を表す目盛りがついていますので、ブーツセット後にビンディングの端がこの目盛りに収まるように位置を調整しましょう。

前圧調整

この目盛りに収めることで、前圧を適正値に調整することができます。前圧が適正値に収まっていないと次の開放値の調整が正しくできませんので気を付けましょう。

開放値を調整する

ビンディングの前後にそれぞれ数字の書いたメーターが付いています。この数字が開放値になり、数字が大きいほど板からブーツが外れにくくなります。前側、後ろ側の数字は同じになるようドライバーで調整します。

開放値調整

開放値は身長・体重・ブーツの長さ・スキーのスキルレベルによって変わります。下記の表を参考にしてください。

出典:JIS S7028 表B.1 スキーヤーの体重による解放値の選択

ブーツの長さはブーツ側面に小さく記載されています。

身長と体重の行が一致しない場合は、より上段の数値で合わせてください。そして中級は1つ下段、上級は2つ下段に下げて確認します。

例)身長170cm、体重60kg、ブーツ長290cm、中級の場合
・体重58~66kgの行が身長167~178cmの行より上段のため体重の行で確認
・ブーツ長290cmの時の値は5.0
・中級のため1行下げるので開放値は6.0

開放値まで正しく設定出来たらセッティング終了です。

最後に

お店にお任せでセッティングしてもらってもよいですが、自分で使う道具の機能や調整方法を知ることは大事かなと思います。

自分に合った正しいスキー板の設定を心がけて、これからもスキーを楽しもうと思います。