子供の椅子を直そう
子供が小さいころに買った椅子は、ある程度の期間でどうしてもサイズが合わなくなってきます。
我が家で特に気になったのは足置きの高さです。子供が成長して足の長さが足置きの位置より長くなってきて、足をぶらぶらさせながら(足置きを使わず)食事をするようになっていました。見ているとなんとなく体が安定していない気がします。
調べてみると、踏ん張りがきかないところでの食事は嚙む力の発達にも影響が出てくることのこと。椅子を買い替えるのが一番良いのですが、新品は結構な値段でなかなか手が出しづらく、さらにはまた数年でサイズが変わって使いづらくなってしまう、となることも十分考えられます。
ですので今回は椅子を新しく購入するのではなく、現在使っている椅子の足置きの位置を変えてみることにしました。
準備・所要時間
必要な道具
・電動ドリル(穴あけ、ざぐり、ねじ止め)
・のこぎり
・踏板
・塗装用のペンキ
・刷毛
かかった時間
・3時間ほど
作業内容を決める
足置きを使いやすい位置にするため
①現在の足置きを取り外す
②新しい位置に足置きをつける
の作業をします。
現在の足置きを取り外す
まずは足の高さがあっていない足置きを取り外します。ねじ止めされているわけではなく、嵌め合いでがっちり固定されていたのでのこぎりで両側を切り落としました。
のこぎりは薄く、簡単にたわむものを使うと周辺の面に合わせてきれいに切り落とすことができます。
構造的に、足置きを切り落とすと椅子の手前側の補強がなくなり不安定になりそうですので、後から足置きつけて代わりの補強とします。
新しい位置に足置きをつける
踏板を切り出す
今回準備したのは450mm×200mm、厚さ20mmの長方形型の板。購入時にすでに外周がかまぼこ型になっており、足に当たっても痛くなさそうなものを選びました。
本来なら足置きはT字にして、下方向の力を縦に受ける構造が良いと思います。ただ今回DIYする椅子は末広がりにハの字になっており、長さとハの字の角度をきれいに合わせるのが難しそうでした。
ですのであえて長方形型の板を選び、両サイドの奥行き方向にある補強の柱に取り付ける方法を選びました。念のため両サイドの補強の柱と同じピッチで板を敷き、大人が踏んでみて割れないかを確認しています。
あとは足を置く位置を子供と相談し、もともとの位置よりやや前方に足置きを設定して、干渉する両角部を切り出しました。
踏板に穴をあける
踏板をねじ止めするための穴をあけます。足を置く位置から一番遠いところが、てこの原理で一番力がかかると思いますので両サイドに2か所ずつねじ止めすることにしました。
あとは位置がずれないよう、手前にも1か所ずつ、穴は全部で6か所です。
踏板の穴はねじがかからないようバカ穴にしました。これは踏板と取付先の柱の間に、隙間が空かないようにするためです。また足が当たるところなので、ねじ頭が飛び出さないようざぐりを入れてねじ頭を天面から控えるようにしました。
本当は踏板の足を置く部分の両サイド(側面)にもねじ固定をしたいのですが、やはりうまくハの字に切り出すことができませんでした。このままねじ止めをすると椅子の脚の部分がねじのトルクで変形してしまうと思いましたので、ねじ固定はせず様子を見ることにしました。
踏板に色をつける
子供の椅子も立派なインテリアです。せっかくなので塗装をして少しでも見栄えが良くなるようにしました。
今回使用したのは油性の木工用ペンキ。水性のほうがムラになりにくく塗りやすいこと、室内使いだということで本来なら水性が良いとは思います。ですが今回は気に入った色の水性ペンキがなく油性で塗装をしました。
ところどころムラになってしまった気がします。こればっかりは経験ですね。精進します…。ついでに元の足置きのあった場所の切断面にもペンキを塗っておきました。塗らないよりは塗ったほうがきれいになるのは間違いないです。
踏板に足置きを移設する
もともとついていた足置きの板がしっかりしている木材だったのでそこだけ移設して踏板に取り付けることにしました。
椅子がハの字になっている関係で、高さを下げると横幅は足りなくなるので踏板に穴をあけ、裏からねじ止めをして踏板に固定します。足置き位置のかさ上げにもなっているので、子供がさらに成長したらここだけとって高さの調整をしようと思います。
足置きのついた踏板を椅子につける
いよいよ足置きを取り付けます。
踏板を取り付けたい位置に仮置きし、あらかじめあけておいた穴を利用してドリルで下穴をあけ、ねじ止めをしました。これにて完成です!
最後に
体重をかける家具なので、力の伝わり方に注意して作りました。子供からも足が置けるようになっていい感じ、と褒めてもらえました。
木材の家具はいろいろと後付けができるので、また機会があればDIYにチャレンジしたいと思います。