食洗器の検知不良を直そう

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食洗器

パナソニック製の食洗器を使い始めて数年、「ピピッ、ピピッ」というアラーム音が頻発するようになってしまいました。

どうやら食洗器の引き出しが完全に閉まっていないアラームのようで、しっかりと引き出しを閉め直せば鳴り止む。…のですが、そのうちに何度閉めても数分でまた鳴り始め、最後には閉めたことすら検知してくれないように。

食洗器は寝る前に回すことが多いのですが、アラーム音がうるさく寝付けない!早く修理したい!ただ部品費だけなら1,000円いかないのに修理を呼ぶと出張費だけで8,000円ほど、技術料も合わせると10,000円越え…なんてことになりそうです。

自分でできるところはないか確認しながら、修理してみることにしました。
(注意:すべて自己責任で行っています、素人ですので極力電気系統に触らないようにしています)

準備・所要時間

必要な道具
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・結束バンド×1
・ガムテープ
・ウレタンの破材などの隙詰め材

かかった時間
・1時間ほど

原因を調べる

今回修理するのはパナソニック製の食洗器 NP-45MD6シリーズ。まずは食洗器の稼働中に引き出しを何度も開け閉めして、引き出しの閉まりを検知している部位を探しました。

食洗器の閉まり検知スイッチは2か所あります。1つは取っ手のレバー部分、もう1つは向かって左側の部分です。

取っ手のレバー部分は左側のスイッチに連動しているようです。ですので基本的には左側のスイッチを正常に作動させることで動作が改善しそうです。

スイッチ

食洗器のカバーを外す

化粧カバーを外す

このシリーズは見栄えをよくするために、ねじ部を化粧カバーで覆っています。まずは化粧カバーを外し、それから本体のカバーを外す必要があります。食洗器の引き出しを軽く引き出し、両サイドの下側のねじを緩めます。(これで爪を止めている金具を緩めます)
注:完全に外すと内部のストッパーが脱落するようですので気を付けましょう

ねじ1

次に化粧カバーの下側を手前に引き、本体に引っかかっている爪を外します。外れたら化粧カバーを下へ引き抜きます。

化粧カバー

本体カバーを外す

下側と正面にあるねじをそれぞれ外します。側面は爪で引っかかっているので、溝部にマイナスドライバーなどをひっかけて外します。

ねじ2

開閉検知スイッチを調整する

スイッチ本体を調整する
<体感改善度10%>

開閉検知スイッチを操作するとカチカチと音がする本体があります。このスイッチ本体にがたつきがあり、スイッチ本体の位置によってはドアの開閉を検知しないことがありました。そこでこのスイッチ本体を結束バンドで固定。がたつきは収まり、スイッチ本体の位置ずれによる検知の不具合はなくなりました。

ただ、この調整後にもアラームは鳴りやまず。。少し頻度が減ったかな?くらいです。

スイッチ本体

左側のスイッチを調整する
<体感改善度30%>

左側のスイッチは、下側から見ると銀色のレバーを押す仕組みになっています。この銀色のレバーを押す量はかなり少なく、そのせいで食洗器の引き出しを押し込むスピードや力強さによって銀色のレバーが反応していない、ということが起きていそうです。

そこで銀色のレバーを押す量を増やすため、白いスイッチの部分にガムテープを張り付けかさ上げをしました。1mmくらいでしょうか。ガムテープを3枚ほど重ね張りしました。

これにより、食洗器の引き出しの押し込みスピードなどで左側のスイッチの押し込み量が少なくなったとしても、銀色のレバーが反応してアラームが鳴らないようになったはずです。

この調整により、数回はアラーム音がなることなく食洗器が動作を完了してくれました。しかし、だんだんとアラームが鳴るようになり、また数分ごとに「ピピッ、ピピッ」とアラーム音を発するように。。どうやらこれが根本の原因ではなさそうです。

左のスイッチ

押しボタンユニットの傾きを調整する
<体感改善度95%>

もう一度注意深く各スイッチをチェックしてみると、取っ手のレバースイッチの反応が悪いように感じました。レバースイッチに遊びのような感触があり、手を放してもカチッと音がしない場合があります。

よく見ると、押しボタンがついている取っ手部上面の横長のユニットが手前に倒れこんでいました。このユニットを平行になるよう支えながらレバースイッチを押すと、レバースイッチに遊びがなくなりカチカチとしっかり反応します。ここを直すことで正常な動作になりそうです。

今回は隙詰めをしてユニットの手前側を浮かせることで、傾きを直すことにしました。手元にあったウレタンの破材を差し込み、下の部品と平行になるようにします。

ここで一点、直す際に向かって左側のスイッチ側も平行に調整すると逆にレバースイッチの反応が悪くなりました。どうやら右側だけ直すのがよさそうです。

高さ調整

最後に

隙詰めを行うことで、完全ではありませんがアラーム音がかなり収まりました。頻度としては1回食洗器を回すごとにアラーム音が0~1回です。食洗器ということで、電気系統を触ることにならないか不安でしたが、物理的な調整で満足のいく結果を残すことができました。

今回一番てこずったのは最初のねじを外すところ。化粧カバーが外れることがわからず、ねじの外し方を懸命に調べていました…。このブログを読んでスムーズに作業してもらえたら幸いです。

作業はとても簡単でしたので、やってみてよかったと思います。