ビッグドラム洗濯機の乾燥不良もまとめてメンテしよう
![洗濯機](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/cde38e54aa893ed6dfa498c0a4dff2ed.jpg)
洗濯乾燥機は子育て世帯には必須のアイテムではないでしょうか。ボタン一つで乾燥まで寝ている間に終わらせてくれて、朝には子供の体操服やハンカチなど、毎日のように必要な準備を完璧に手助けしてくれます。
ただし、乾燥機能を使用すると毎回のメンテナンスは必須になります。具体的にはフィルターについたほこりの除去です。これについては簡単にお手入れできるよう工夫はされていますが、そのお手入れだけ毎回していてもだんだんと乾燥が弱くなっていきます。
そしてある時から、朝べちょべちょのままの洗濯物に遭遇することに。。
少しお手入れするポイントを増やすことで、乾燥機能をばっちり復活させることができます。今回お手入れするのは日立製のビックドラム(BD-NX120BR)。自分でできるところまで部品を外して、洗濯機のメンテナンスをしてみました。
準備・所要時間
必要な道具
・ドライバー
・使い古しの歯ブラシ
・ゴム手袋
・洗濯ドラム用洗剤
かかった時間
・1時間ほど
上部の乾燥フィルターをお手入れする
フィルターの目詰まりは乾燥の不良に直結します。1か月に1度は掃除しましょう。
乾燥フィルターを外す
ビッグドラムの上側には、フィルターを引っ張り上げるための取っ手が付いています。ここを持って引っ張り上げ、フィルターを掃除します。
取り外した後、さらに黄色の取っ手を引っ張ることでほこりを簡単に取り除くことができます。
![取っ手](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/ff0506a20c787d55073acc41ec48e883.jpg)
乾燥フィルターを掃除する
1か月に1回ほど、フィルターの目詰まりを取ってあげる必要があります。
軽く濡らした歯ブラシでこするとフィルターについたゴミを取り除くことができます。あまり強くこすると破れる危険がありますので、優しく何度かこすって目詰まりを解消しましょう。
![乾燥フィルター](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/5b4723de8bd1289daeed8a8f66c94e2a.jpg)
本体側の乾燥内部フィルターを外す
ここからは意外と見落としがちな部分のフィルターになります。本体側にもフィルターが付いていて、同様に目詰まりを起こします。
右側の部分のフィルターは上部をつかみ、手前に倒すことで外すことができます。
![内部フィルター](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/76b193ba4edde94cca1a097e1d17cc84.jpg)
本体側の乾燥固定フィルターを掃除する
取り外したフィルターを、先ほどと同様に軽く濡らした歯ブラシでこすります。
また取り外したフィルターの奥に、さらに取り外しができないフィルターがあります。ここが毎回つまり、乾燥ができない原因となっています。
![内部固定フィルター](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/a0e4e69966e43e27d9e7ecec8c15ade8.jpg)
軽く濡らした歯ブラシで優しくこすり、できるだけ目詰まりを解消させましょう。
送風口の仕切り版を外す
本体の奥側にあるプラスチックの部品を外すことで、総風口に溜まったほこりを取り出すことができます。
ここから温風が排出されるため、ここがほこりで塞がると風量に影響を与えます。
![仕切り版](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/3582dcec16351e50e107ab05b0ffd40a.jpg)
送風口のほこりを取る
電源を入れて乾燥ボタンを3秒以上長押しすると、ピンクのエコフラップが上側に移動します。この後自動で電源が切れ、安全に掃除をすることができます。
送風口の奥まで掃除したくなりますが、ここに掃除道具を落とすと取り出すために業者を呼ぶ必要があります。あまり無理をせず、手前側を集中的に掃除しましょう。
![エコフラップ](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/ee82f3d118f14f815f9661dd992639a9.jpg)
フィルター部品をもとに戻す
一通り掃除し終わったら、元の通りに戻していきます。
難関ポイントは送風口の仕切り版の取り付けです。この部品にはフィルターの要素がなく、送風口への異物の落下防止が主目的ですので付いていなくても洗濯機の性能に影響はなさそうですが。。
SePoDi管理人は角部の差し込み部を折り(というか折れました)、ここをスライドしながら入れることでなんとか嵌めることができています。
![仕切り版の差し込み](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/a5a3166ffc6b77ba0b9d0c510a719862.jpg)
ここが入れば後は順番にフィルターを戻していくことで、復元完了です。
糸くずフィルターの汚れを取り除く
糸くずフィルターには大きめのほこりが溜まります。ほったらかしにしておくと、ごっそりほこりが溜まりさらにお手入れがおっくうに、、、こちらも月に1回くらいの頻度で掃除していきましょう。
糸くずフィルターを取り出す
洗濯機のふたより下にある、糸くずフィルターカバーの上部を押して、手前に開けます。
そして中にある糸くずフィルターのつまみを持ち、左側に回すことで糸くずフィルターを引き抜きます。
![糸くずフィルター](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/498455f91548f34c19e9cf1d8e1f1c6e.jpg)
糸くずフィルターを掃除する
綿棒で隙間をこすり取るようにしてほこりを取り除きます。最後は水で洗い流してきれいにします。
注意!黒いゴムパッキンには潤滑剤が付いているので、雑巾などでふき取らないように気を付けてください
終わったら糸くずフィルターのウエマークを上に向けて洗濯機本体に差し込み、カチッと音がするまで右に回した後ふたをします。
ドラム内のほこりを取り除く
ドライバーで簡単に外してお手入れができます。ここにほこりが溜まっていると乾燥に影響するので、1年に1回ほど確認するのがよさそうです。
パッキンのほこりを取り除く
乾燥し終わったら毎回掃除しておきたい場所です。洗濯乾燥が終了後に真っ先にほこりが目に入るところです。
ティッシュを軽く濡らしてぐるっと一周ふき取りましょう。またパッキンの隙間にも大分ほこりがたまります。こちらもティッシュごと指を突っ込んで一周ぐるっとほこりを掻き出すように拭くときれいになります。
奥のふたを外す
中央のねじをドライバーで外すと簡単に取り外すことができます。ふたの裏側が結構汚れていますので、歯ブラシでこすってこびりついたほこりを除去しましょう。
たまに子供の靴下が挟まっていることもありますので、合わせてチェックしておくとよいです。
![洗濯槽](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/20c97bc418e94f27ea5b0648648edb8d.jpg)
掃除が終わったらねじで取り付け直して復元します。
排水溝を掃除する
乾燥だけでなく、臭いのもとにもなります。詰まったりしないよう、大掃除の時などにメンテナンスをしておきましょう。
排水溝を開ける
我が家は外側の銀色のノブを回すことで外すことができました。場合によっては留め具を外したりする必要があるかもしれません。
この時点で嫌なにおいがする場合は、排水トラップに異常があります。
![排水溝](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/8d2cf79cf730df477923462c9227d769.jpg)
排水トラップの掃除をする
排水トラップについた汚れを歯ブラシで落としていきます。真ん中の筒に水が溜まっており、これで臭いが逆流してくるのを防いでくれています。
中の水を抜いて、全体的にきれいにしていきます。
![トラップ](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/e9c8b2a7a97bd49af82bb12860f2e194.jpg)
配管の汚れを取る
配管洗浄は素人には難しいですが、指で揉んで汚れを浮かしてはがすことはできます。やったことがない人は1度トライしてみましょう。結構汚れが落ちてくれます。
洗濯機の下側を開ける
本体の下側部分には配管があり、これを指で揉んであげることで配管の汚れを浮かしとることができます。
まずはドライバーでねじを外します。
![黒いカバー](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/28ea0f3ac88806ce4786c26931879888.jpg)
その後手前に引っ張ることで、黒い部品を外すことができます。その後手前の白いカバーを押し下げて外します。
![手前のカバー](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/636c5246fdaed44e26c9751f737e5da7.jpg)
配管を指で揉む
カバーを取り外したら、黒い配管を指で直接揉みます。水が入っているのでタプタプした感じです。
全体的に揉んで、汚れをしっかりと浮かしておきましょう。
![配管](https://sepodi.com/wp-content/uploads/2024/03/2000c91427c0cd67b4442dd18cd067c4.jpg)
終わったらカバーを付け直し、ドライバーで固定します。
洗濯ドラム用洗剤で汚れを流す
最後の仕上げに、洗濯ドラム用洗濯槽クリーナーで汚れを押し流していきます。ビッグドラムは温水槽洗浄機能がありますので、2時間ほどでお手入れができます。洗濯機の操作方法は下記のとおりです。
水栓を開ける→清潔ボタンで温水槽洗浄を選択→スタート→ドラムが回転し始めたら一時停止→洗濯槽クリーナー投入→再スタート
クリーナーは塩素系と酵素系とありますが、定期的にクリーナーを使用している場合は塩素系で大丈夫です。
洗濯後の臭いが気になる場合や、半年以上メンテナンスをしていない場合は酵素系で時間をかけて掃除するのをお勧めします。
最後に排水トラップを再度確認し、汚れを取り除いたら終了です!
最後に
乾燥力がしっかり戻って気持ちいいです。お手入れを続けて洗濯乾燥機の性能をフルに活用させることが大切ですね。
特にフィルターのお掃除は忘れずに、目詰まりがないか頻繁に確認しましょう。